傲慢と善良

辻村深月さんの小説。彼女の小説は以前にも読んだことがあると思うがかなり昔でタイトル、内容共に忘れてしまった。

親から何もかも過保護に育てられ自分で考え行動することができないまま大人になってしまった女性が結婚を前に失踪。前半は婚約者の男性目線で徐々に彼女の生い立ちや心情の真理に迫っていく。後半は前半部分の答え合わせをしながら、そして人との出会いを通じて彼女が成長していく姿が描かれる。

いわゆる箱入り娘として育った女性が、少し素敵な男性と出会ったことによる心の葛藤が人間臭く描かれていたと思う。